協生農法

 ちょっと前の記事に『ドラッグストア株、乳酸菌関連株の株価上昇』みたいな見出しがあり、読んでみると『猛暑の夏の翌年はスギ花粉が大量飛散する傾向にあるというデータをもとに、ドラッグストアや乳酸菌関連企業の売り上げが伸びるだろうことを見込んでの買い注文によって株価が上昇している』みたいな内容でした。

 

 私は患者さんの身体を診ると同時に、会話の内容などから生理現象の不具合ならびに食の好みや嗜好品を知り、自覚症状や他覚症状などから治療方針を組み立てるのですが、優先順位でいうと『いまある痛み』や『いま困っている症状』を軽減させることが先になります。(このことを標治と言います)

 

 一方で、その方の痛みや不調の原因が体質改善にあると考えた場合は、患者さんにそのことを伝え、治療期間が長くなることも伝えて体質改善を目指した治療を開始します。(これを本治と言います)

 

 ただし、『絶対治る』とは言えないのが現実です。

 理由の一つは、現時点の経験値も含めた技術力が低いこと、もう一つは患者さんの私生活に介入できないことです。

 

 前者は私自身のさまざまな力で補うのは当然ですが、後者は如何ともし難い。

 

 正直に言うと、ほとんどの患者さんの不調や不具合は、患者さん自身が私生活を見直すことで1年後には治ってしまうような気がします。

 治らないまでも、薬や治療院の世話にならず、風邪さえひかない健康体を手にすることさえ可能だと。

 

 遅まきながら、私生活(食事や運動や性などの質と量)を見直すことで、1年後、5年後の健康体が手に入るならば、こんな確実性の高い投資話はないですよ。

 

 貯金を増やすにはある程度の元手が必要ですが、貯筋を増やすのは今からでもできます。

 

 来年の流行を追うことよりも、5年先、10年先、いや50年先の“こうあってほしいカタチ”に投資する方が、夢があって良いと思うけどなぁ。

 

 『協生農法』もそんな“こうあってほしいカタチ”のひとつです。