聖人君子

 今日はとても過ごしやすい1日でした。

 お日様も出て、だけど蒸し暑くなく、心地良い風が吹いて、空も澄んでいました。

 『さわやかな』という形容詞がピッタリのお天気でした。

 

 実はつい先日、個人的には数年ぶりに『さわやかな人物』に逢う機会に恵まれました。

 私がそのさわやかな人物に抱いた第一印象は(失礼ながら)『大学生?』だったのですが、話を聴くとなんと立派な小児科医だったのです。

 

 短い時間だったので、その人物の経歴などは僅かしか聴けませんでしたが、その短い時間の中でもその場に居合わせた全員に『さわやかさ』と『無私の心』と『感動』を与えることのできる人物でした。

 そして、これまた個人的には初めて出逢ったの経歴の持ち主でした。

 

 その彼は、大学生の時に外国(アフリカ)を自らの身体で見聞した経験から『医者じゃないと助けられない。』と感じ、大学3年時に国立大学の医学部に編入し、晴れて医師となった時に『国際医療の実績のある病院』を探し、その病院を希望し、見事に採用されたのが2年前の4月だったそうです。

 私は無知なので『お医者さんになっている人は、遅くとも高校生くらいからそのつもりで勉強し、医学部のある大学へ進学するもの』と思い込んでいたので、大学3年から医学部へ編入する人がいることに驚き、『同じような人たくさんいます。』って話にさらに驚いたのでした。

 

 しかも彼は、つい先ごろバングラデシュから帰国したばかりだと言うのです。

 そうです。ロヒンギャの難民キャンプに7週間行ってきたと言うのです。

 しかも、昨日は勤務先の病院の当直で(ということは少なくとも当日の午前中までは病院にいて)、明日も難しい手術を控えているというのに時間を割いて逢いに来てくれたのです。しかも終始笑顔なのです。

 とにかく、同席した時間は30分にも満たないのですが、彼が帰った後も何とも言えぬ余韻がその場に残っていました。

 

 『聖人君子』とは彼みたいな人物を言うのかなぁなんて思ったりしながら、帰りの運転中、ずっとその彼を彼たらしめているものは何なのだろうと考えてみたのですが、とうとう答えを見つけることはできませんでした。

 

 ただ一つ言えることは、彼みたいな日本人が他にもたくさんいて、さまざまな分野で国際貢献しているんだろうなぁとね。

 まだまだ日本人もね、イイね。

 

 新聞、テレビのニュースやネット配信のニュースを観ると、イヤな気分になることが多いので、そういった理由からも良い出逢いでした。