カメラ発明記念日

 先週末、全国各地方で桜の開花発表が相次でなされましたね。

 熊本城周辺の桜も一気に花開いた感じがします。

 毎年満開を迎えた頃に、春の嵐のような雨風により散っていく桜を観ると、その短命さや儚さと同時に、その潔さに心打たれる方も多いのではないでしょうか。

 そういったところも桜が日本人に愛されるゆえんなんでしょうね。

 

 さて、本日はいくつかの記念日であるのですが、その中の『カメラ発明記念日』に焦点を絞りたいと思います。

 

 今ではデジタルが主流となったカメラですが、1839年にフランス人により写真機が発明されたそうです。

 フランス革命が1799年までとすると、革命後わずか40年で発明されたこととなります。

 

 1839年の日本はと言うと天保10年、もちろん江戸時代です。

 今の様に、ごくごく一部の層が裕福な生活を享受していて、大半はそうではなかったのですが、西洋諸国の様に革命が起きるということはなかった様です。(理由は歴史を学ぶとわかってきます。)

 

 ただ、そんな時代にあっても同年に『蛮社の獄』という事件が起こっています。

 簡単に言うと、江戸幕府が洋学者を弾圧した事件らしいのですが、現代とは真逆の時代ですねぇ。

 

 だけども14年後に日本中がひっくり返るような事件がおきます。

 そう、ペリー来航です。

 その衝撃たるや、今では想像するのも困難かもですね。

 何と言っても当時日本は鎖国中で、長崎の出島を通じてしか世界と触れていない時代ですからね。

 

 その後の日本の歩みは、みなさんご存知の通りです。

 明治維新の前後から西南戦争にかけて紆余曲折あったものの、西洋文明を積極的に取り入れ、近代国家を急場しのぎで作り上げ、植民地化されることなく今日に至る。

 こういった時代時代に現れる日本人(ご先祖さま)の臨機応変さと集中力の高さと言ったら素晴らしいですね。

 

 そしてその時代の英雄豪傑達を肖像画ではなく画像で観られるのも、カメラ(写真機)が発明されたお蔭です。

 

 明治維新から150年の今年、地震からの復興復旧が続く熊本城を望みながら、桜をカメラに収めようかな。

 そしてファインダー越しの桜を観ながら、もう出て来ないであろう幕末から明治にかけての英雄を偲ぼう。

 

 今日の写真は、15日の熊本城周辺の桜なので蕾です。