かぜ

 以前にも似たようなことを書いたかもしれないけれど、また書きたくなったので書きます。

 今日の『かぜ』は『風邪』ではなく『風』です。

 

 一昨日の夜は荒れ模様でした。

 一時は雷も鳴り、嵐の様相でした。

 そしてこの時季は風がよく吹きます。

 『春の嵐』とか『春一番』とか『東風』など、春の風を表現する言葉もたくさんあります。

 

 自然界の風は時に災いをもたらします。

 いつも心地良く吹いてはくれません。

 

 台風や竜巻はもちろんのこと、突風ですら危険です。

 

 不幸にして火災や山火事が発生した際も、風があるのとないのとでは火の勢いが全く異なるため、消火活動にも多大な影響を及ぼす風です。

 

 ほんの小さな種火でも、団扇で風を煽ればたちまち火が起こり、激しく燃え出すのはキャンプやバーベキューなどで経験のことと思います。

 

 人間界においても風は何かと厄介というか災いの元というか。

 

 よく使われるのが国政選挙の時などに『風が吹いた』とか『逆風になった』とかです。

 これって、『流れ』とか『空気』とか『雰囲気』とでも言うのでしょうか。

 その時の『ブーム』なのか『ムーブメント』なのかよくわかりませんがね。

 何となく冷静さを失っている状態みたいで好ましくはないです。

 

 なぜこのようなことを書くかというと、大きな本屋さんに行って新刊本や特設コーナーに置いてある本を眺めると、全部とは言いませんが『煽ってるなぁ〜』と感じるタイトルが目立つからです。

 週刊誌は当然のことですから無視しても、健康、経済、歴史、その他様々なジャンルで『煽り本』が存在するのです。

 

 なぜ人は煽りたがるのか、また煽られたがるのか、はたまた起きた風に吹かれてしまうのか。

 行動心理学か何かを勉強すればわかるのかも知れませんが、ニッポンジンの癖として自覚しておくのも必要かもですね。

 

 自分の癖や好みを自覚しておかないと、他人に悪用される元になりかねませんからね。

 それと落ち着きですね、大切なのは。

 落ち着くためにも養生面でも大切なのが深呼吸です。

 

 ネットのニュース、運転、本、煽りにはくれぐれもお気をつけください。

 そして生活の中に呼吸に意識を向ける時間を設けてください。

 

 今日の写真は再開発が進む辛島、桜町界隈と熊本城の桜の蕾。