司馬遼太郎

 今朝も積雪の熊本でした。

 九州自動車道も至る区間で通行止めになっているようですね。

 お仕事などでどうしても車移動しなくてはならないみなさま、どうぞお気をつけください。

 渋滞に巻き込まれることもあるでしょうが、イライラせず、脇見せず、車間距離を十分にお取りくださいね。

 

 さて、本日2月12日は、私の少ない読書量の中で、かなりの割合を占めるであろう作家、司馬遼太郎の命日です。

 正直申し上げて、亡くなられた平成8年時点では一冊も読んでいませんでした。

 司馬遼太郎熱烈ファンの方に見られたらお叱りを受けそうですが、最初に読んだ文庫本は『殉死』です。

 

 いつ頃かの記憶は曖昧ですが、ホテル時代にある会合の名称を確認する際に、お客様に『のぎくの会ってどんな字を書くのですか。』とお尋ねしたら、ご年配の幹事さんから『のぎ将軍ののぎに・・・』って言われて分からなかったのがキッカケです。

 

 その年配の幹事さんが少し誇らしげに言ったその名前に、どの時代の将軍なのかもさっぱり分からずに、すぐに会社のパソコンで『のぎ将軍』って検索し、『乃木』という漢字を調べて玄関に出す看板や案内板を作りました。

 

 その時に何かが引っかかったのでしょう。帰宅後に自宅パソコンで『乃木希典』を調べつつ、『歴史の教科書に出てきたっけぇ?』と勉強不足を反省しつつ、本屋さんに行って『殉死』を手に取ったのでした。

 

 同じ時期にホテルの営業先として出入りを許されていたとある事務所の女性事務員さんも今風で言えば『歴女』だったので、吉川英治、司馬遼太郎、遠藤周作、池波正太郎などの作者名は教えてもらっていたのですが、読んだことのあるのは吉川英治の『宮本武蔵』だけだったので、『殉死』はそのページ数からも入門書としては良かったのかも知れません。

 

 その後、司馬遼太郎作品のリズムが肌にあった私は、本屋さんに行く度に司馬遼太郎コーナーを物色し、上下巻の『燃えよ剣』(奇しくも数年後に大河ドラマ化される)、長編初挑戦の『竜馬がゆく』、入院中に読破した『坂の上の雲』と30代の読書の中心は司馬遼太郎作品が中心となりました。

 

 40代になって『代表的な作品は読んどかんと』と思い、川端康成や太宰治作品などを手にはするのですが、なかなか進まず、結局『街道をゆく』や『この国のかたち』を読んだことから、長編『翔ぶが如く』や『風塵抄』と司馬遼太郎作品へと戻るのでした。

 

 ただ、司馬遼太郎作品を読んでいると、夏目漱石に対する作者の愛が感じられる箇所がいくつもあるので、今年は夏目漱石作品を一つは読もうと決めています。

 

 やべっ、このままでは健康ネタが全く含まれないまま終わりそうだなぁ。

 そぉそぉ、寝床に入ったら読書がオススメです。

 もちろんスマホやタブレットでのそれではなく、紙でできた本でのです。

 理由は副交感神経が優位になって、眠りに誘ってくれるからです。

 

 トンネル内で睡魔に襲われたり、授業中やデスクワークで睡魔に襲われるのと同じ原理です。

 

 写真は今朝の熊本城界隈です。

 気の早い梅の木が一本ありました。