斯くして捕らわれ、そして

 先週末から“夏日”が続いたせいか、『なんか調子悪い』って方が増えていますね。

 もし、今まで鍼灸未経験で市販薬を服むことでしのいで来られた方は、ドラッグストアに薬を買いに行く前に、近所の鍼灸院を訪ねてみてください。

 きっと、服薬では得られない気持ち良さを体感できると思います。

 

 さて、今日のタイトル“斯くして捕らわれ、そして”ですが、昨日ある方からいただいた“自費出版の書籍”のタイトルでして。

 その方のお父様が終戦とともにソ連軍の捕虜となり、復員するまでの3年間の捕虜生活を綴った本です。

 

 読み終えての感想はとても多く、ここに書き連ねることは控えますが、著者が文中に記している言葉がすべてだなぁと。

 それは、捕虜収容所での仲間とのおしゃべりの最後は必ず“『こんな残酷な生活は自分達だけで沢山だ、帰ったら孫子の代まで戦争せん様に云わねば』と異口同音に云った。”という回想と、“『戦争は悲劇をつくるのみで益なし』と。これが私の素朴な叫びである。”という文でこの本が終わっているところにあると。

 

 私の母方の祖父母も満州からの引き揚げだったことから、そんな話になったのをこの方は覚えていらして、先日家の中を整理整頓していたらこの本が見つかったとのことで持って来てくださったのでした。

 

 この方もお父様が復員後に生まれた方で、私も祖父母が満州から連れ帰った娘から生まれているので、お互いにもしかするとこの世に存在しなかったかもなわけです。

 

 そんなこんなを考えながら、今日もご先祖様に手を合わせるとともに、戦争を無くすための努力がまだまだ足りていないと痛感するのでした。