思うことぐだぐだと

 台風5号は、異例の長寿命のまま日本列島を舐めるよに縦断していますね。

 “しつこいヤツは嫌われる”ということがわかっていないようです。どぉも。

 

 それはそうと、今年も“熊本城マラソン”のエントリーが開始されましたね。

 私の故郷宮崎でも“青島太平洋マラソン”や“綾照葉樹林マラソン”なんかが有名で、毎年競争率の高い抽選を経て、選ばれしランナーがレースに参加するわけですが、いつも心配になることがあります。

 それは、十分に準備できないまま参加しているランナーを見かけた時に『今後の生活に支障が出るケガ(故障)をせんといいけどなぁ』と余計な心配をしてしまうのです。

 

 その方の体だし、その方の人生なので、私がとやかく口出しすることは“いらんこっ”なのは重々承知でこの先を書きますね。

 

 初めてフルマラソンに挑戦する人は、まず時間制限を設けずに42.195㎞を自転車で体感することをおすすめします。

 熊本城マラソンへの挑戦を考えている方なら、ネットで昨年のコースを調べて、同コースを自転車で走破できるか、その所用時間はどのくらいかかったかをあらかじめ体感しておくのです。

 そして願わくば早い段階で『やっぱ、5㎞コースにしよう』とか『10㎞に変えよう』とかしてほしいのです。

 

 毎年たくさんの方が、『初挑戦で完走できました』といった類のコメントをSNSに投稿したりして、その感動を、その非日常を、その達成感をオレ(わたし)も味わいてぇ〜(味わいたぁ〜ぃ)と共鳴する新たなる挑戦者が生まれているわけですが、“みんながみんなそうはいかん”わけです。

 

 “ランナーズハイ”になる原因の脳内物質も出る出ないには個人(体質)差がありますし、そもそも体の構造自体がみなそれぞれに異なるわけです。

 大声を出して声枯れする人、そうでない人、ちょっとした運動で筋肉痛になる人、そうでない人がいるように、それぞれおのおので骨や筋肉や腱をつくる細胞が違うのです。

 

 私は『マラソンをするな』と言っているのではありませんよ。

 マラソンに限らず、何かしら運動を始めようとする方は、まず『適正体重に戻してから』始めることをおすすめしているのです。

 それには、“自転車”と“プール”をおすすめします。

 

 自転車はできればネット通販やオークションなどで買わずに、街の自転車屋さんに行って、『体重を減らす目的で選びに来た』とお店の方に伝えれば、体格にあったサイズを選び、サドルの高さを調整してくれるはずです。

 自転車も乗る方の身長や手足の長さに応じてサイズ展開していますし、サドルの高さは、効率的な脂肪燃焼をもたらすための重要なポイントです。

 そしてプールは、コースの端に“ウォーキングコース”が設けられているプールだといいですね。

 水中歩行は、浮力による各関節への負担減に加えて、水圧による筋力向上と脂肪燃焼が見込めますので、運動が苦手な方へは特におすすめです。

 水中歩行をすすめると『水着になるのが恥ずかしぃ』という方がいらっしゃいますが、あえて言わせてもらうと『誰も見やせん』です。

 

 これから運動を始める方、その中でも体重が気になる方は特に、ウォーキングやランニングを始める前にサイクリングか水中歩行で各関節の負担をやわらげつつ関節周りの筋肉や靭帯を強化し、まずは適正体重に戻すことを心がけて、それが実現できたら今度はウォーキングで通常の重力下でのアスファルトからの突き上げに耐えうる関節周りの筋肉と靭帯を獲得し、その上でランニングに進み、体重の3倍とも言われる重力に耐えうる関節をつくり上げることを目指しましょう。それからですレース参加は。

 

 そして運動前の準備体操やストレッチは、体をほぐす程度で構いませんが、運動後の整理体操やストレッチは必ず行ってくださいね。

 僕らの時代の体育教育は部活動を含めて、運動後のストレッチを軽視していた、いや無視していました。

 運動後は温まった体のクールダウンのためにも、ストレッチの時間を設けてください。それが現代です。

 

 そして最後に一番大切なのは、体をつくっている60兆個にも及ぶ細胞は、日々口にする飲食物を材料にできているという事実を忘れないことです。