いざ朝倉

 朝から蒸し暑く、蝉の鳴き声で目が醒める毎日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 突然の豪雨、雷鳴、落雷と不安定極まりない日が続きますね。

 日本各地に災害をもたらしているお天道様が恨めしくなる夏です。

 

 そんな中、未だ行方不明者の捜索も続く福岡県朝倉市へ行ってまいりました。

 先週の金曜日、恥ずかしながら予約が夕方に一件のみだった為、玄関先に“往診中”の案内板をぶら下げて、8:30に新町を出発し、植木ICから高速に乗り甘木ICで下りて、朝倉市災害ボランティアセンターに10:20着。

 初回参加だった為、受付後オリエンテーションを受けたのちマッチングへ。

 受付で案内しているスタッフさんのお顔に見覚えがあった為、名札を覗くと“益城町社会福祉協議会何某”の文字が。

 早速被災地で活躍されている様子に熊本県民として嬉しかったぁ。

 

 で、マッチング後に甘木観光バスに乗車し、高速に乗って“杷木市”の被災現場へ。

 杷木市に近づくにつれ車窓から見える景色が息を飲む光景に変わって行く。

 やっぱりレンズを通して見えるものと自らの眼で観るものでは、対象は同じでも何かが違う。

 実動は、午後からの2時間30分であったが、同じ現場に会した仲間10名全員がズボンまで汗で濡らしながら懸命に活動したのでした。

 個人的には“中学校の部活以来のフラフラ感”を感じながら、だけど気持ちのどこかに“若っかもんには負けんばぃ”のオヤジ魂を燃やしつつ、だけど少しだけ“これって熱中症なりかけじゃ?”なんて思うくらい体温調整がおかしくなった時間帯もあったりして。

 15時の活動終了が待ち遠しかった、正直。

 

 益城町でもそうだったけど、本当に多くの方が活動に参加されていて、改めて“にっぽん人っていいなぁ”と思いつつ、疲れでぼんやりしていたのか、帰路も甘木ICで乗らないといけないのに朝倉ICに乗ってしまい、出口の植木ICの職員さんにご迷惑をおかけしたのでした。

 

 当日夕方に予約をいただいていた患者さんも、私事の身勝手な時間変更に応じてくださったおかげで、急ぐことなく無事故無違反で熊本に戻ることができました。

 これからも無理の生じない範囲で“吉本隆明さんの言葉”を胸に、活動を続けられたらと思います。

 

 週末は岡山県に行き、“第4回 AMDA 南海トラフ災害対応プラットフォーム調整会議”へ参加してきました。

 ないに越したことはないけれど、“備えあれば憂いなし”というのも事実だから。

 

 今日の画像は、岡山で撮ったものと私の手帳(ほぼ日手帳2016)に載っていた“吉本隆明さんの言葉”です。